湿板写真の5つの特徴
なぜ現代において湿板写真を撮るのか。
今の時代にはない、湿板写真の5つの特徴に注目していきます
写真であり、フィルムであること
今から約200年前、フィルムは自分で作るものでした。
湿板写真はガラスや金属の上にフィルムを作成する技法です。
ガラスと銀が生み出す美しく高解像なモノクロームをぜひご体験ください。
本当の銀を使用した”銀塩写真”であること
湿板写真は銀を使用しているからこそ、デジタルやフィルムには感じられない臨場感を体験できます。
カメラは昔、「写真鏡」とも呼ばれており、多くの人が写真の臨場感に驚いていました。
銀が写し出す現実は、まさに「鏡」そのものであり、本物の写真とも言えます。
写真の長期保存性が見込めること
湿板写真はおよそ170年前の写真技法であり、日本では坂本龍馬の写真が残されています。そして今もなお写真が現存するケースが残っており、使用する薬品や道具、そして適切な保管を維持することで長期保存の可能性があります。
デジタルは10年も過ぎればシステムが変わり、デジタル写真が残りにくくなっています。アナログ写真によって10年先、そしてそれよりも先の未来に写真を残していきませんか?
デジタルを超える解像度の高さ
昨今のフィルムはデジタルの解像度を超えているなどの主張が現代ではあります。
一方、湿板写真の解像度はデジタルやフィルムの解像度をはるかに上回る結果が得られます。
それはこの技法による現像過程で銀分子4つがまとまることで目に見える密度を生み出しているからです。もっとも解像度の高い古典技法はダゲレオタイプによるものですが、湿板写真がダゲレオタイプの後に普及した理由は目視ではダゲレオタイプに近いきめ細かい像が得られたからに他ならならなかったからです。
ウェブ上ではこの像の密度を体験することは難しいため、実物を一度ご覧になることをお勧めいたします。
一枚一枚が再現不可能な完全オリジナルであること
湿板写真は二度として同じ写真が撮れません。それが世界に一枚しかない写真が出来上がるということです。
そして一枚しかない写真だからこそ特別な体験となるのです。
私はどうかこの特別な体験を皆様にこれからも提供をしていきたいを考えています。